「優先順位No.1は家庭」だけれど不倫に走る女性たち

人間関係

 

■「誰からも認められていない」寂しさ

 

結婚や出産で仕事を辞めざるを得なくなった女性の中には、大きな後悔とともに多大なフラストレーションを感じている人がいる。

 

「同年代の働く女性を見ていると、独身でも既婚でも離婚でもみんなイキイキしてる。私は今となっては職場復帰も難しいし、せいぜいパートで働くくらい。夫は『ラクでいいじゃん』と言うけど、私の虚しさなんてわかってない」

 

そう話すのはショウコさん(44歳)だ。2人の息子は高校生となり、もう自分の世界を持っている。2歳年上の夫は疲弊しながらも、仕事で評価してもらえる。自分だけが置いてけぼりを食らったような気持ちでいっぱいなのだそうだ。

 

 

■ふっと息抜きの場を見つけた

 

そんなショウコさんが、中学のクラス会に出席したのは1年前。当時好きだった男の子に「あのころ片思いしてたのよ」と30年ぶりに告白した。それをきっかけに彼と食事する約束をした。

 

「昔の友達だから、家族にも『クラス会パート2に行ってくるね』と気軽に出かけたんです。でも、2人きりで会ったら妙にドキドキしてしまって。彼もそうだったみたい。ふっと話題が途切れてなぜか指を絡めてしまって」

 

結婚して20年近くたてば、セックスレスであっても不思議はない。お互いそんな話をぽつりぽつりとした。指を絡めたままで。自然のなりゆきだったとショウコさんは言う。

 

 

■切羽詰まった恋ではないから続けられる

 

どっぷり恋愛にはまったわけではない。優先順位はあくまでも家庭だ。

 

「妻として母としての役割は大事だし、家族に何かあったらやはり心が痛む。彼と約束していても、息子が高熱を出して早退してきたときは、すぐ彼にキャンセルの連絡をしました。一番大事なのは息子たちですから。夫が早退だったらわからないけど(笑)」

 

冗談のような本気のような。ショウコさんはニヤリと笑った。

 

「彼とのことは、あくまで私のストレス解消というか息抜きなんです。彼といつか一緒になりたいなんて切羽詰まったことは考えない。だからこそ気楽に続けられる。そして私がカリカリしない分、家庭も平穏でいられるんです」

 

最後は少し言い訳めいていたが、妻にとって不倫が息抜きの場であるというこの言葉、夫たちはどう受け止めるのだろうか。

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ノンフィクションライター

亀山早苗

明治大学文学部演劇学専攻卒業後(専攻は歌舞伎)、雑誌のフリーランスライターに。 ライター歴、もうじき30年。離婚歴1回の現在独身。長い間、男女関係に興味を持ち続け、さまざまな立場の男女に取材を重ねてきまし...

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