男性ファッション誌の海外ブランド率が高すぎる… もっと日本ブランドを取り上げるべきでは?

ライフスタイル

出典:「水沢ダウン デサントオルテライン公式サイト」より

先日、雑誌の『Discover Japan(ディスカバー・ジャパン)』が出版社の枠から飛び出してブランド化、事業化することが発表されました 。私がこれまで紙の雑誌をメインに仕事をしてきたから言うわけではありませんが、ブランドとしての雑誌はこうした水平展開でまだまだ可能性があると考えています。

 

それはさておき、『Discover Japan』が紹介しているのは日本文化。伝統工芸、地場産業などがその中心です。そして、アパレルやファッション業界においても日本の伝統的なモノ作りは、世界に誇れるクオリティだと定義されてきました。日本製の生地や国内での縫製こそ最高峰で、その結晶である日本ブランドのプロダクトこそ至高の品質だと。

 

その定説を裏付けるように“日本発を世界へ”をコンセプトに掲げるセレクトショップ「ステュディオス」が誕生し、(一時期は)売上を伸ばしていました。最高級かどうかはともかく、日本で作られたアイテムの品質が高レベルなのは確か。『Discover Japan』に限らずファッション誌でもう少し日本製のアイテムを取り上げても良いはずなのに…というのがいつも考えてしまうことです。

 

そもそも雑誌ではどんなブランドが掲載されているのでしょうか。取り急ぎ4誌の男性ファッション誌で掲載ブランドを集計してみました。ニュースやピックアップ系の記事、メインではないアイテムなどは広告出稿などとの兼ね合いで掲載ブランドが調整される可能性が高いので、この時期に雑誌がもっとも力を入れるはずであるアウター特集のメインアイテムに絞ってカウントしています。

 

『UOMO(ウォモ)』12月号「コートとセーターと、その他全部(笑)!」

・国内ブランド(8):サイト、ゴールドウイン、イッセイ ミヤケ、オーラリー、CDG、エンジニアド ガーメンツ ワーカデイ、ユニクロ、アールアンドティー

・海外ブランド(27):アナトミカ、ドリス・ヴァン・ノッテン、エルメス、カシミ オム、マルニ、ジル・サンダー、グッチ、ラコードリー、ディオール オム、ルイ・ヴィトン、プラダ、サンローラン バイ アンソニー・ヴァカレロ、バーバリー、ヴァレンティノ、マッキントッシュ、エルメネジルド・ゼニア、ポロ ラルフローレン、カルーゾ、ブルックス ブラザーズ、バージスブルック、オーフ、サンデー ワークス、オーシバル、カーハード WIP、ジムフレックス、ファイドアウト、ヤーモ

 

『Oceans(オーシャンズ)』12月号「使える“ダウン&コート”カタログ2018」

・国内ブランド(23):ネイバーフッド、ビームス、ネサーンス、ビズビム、エイチ ビューティ&ユース、バルト、サイ、カインダガーデン、ジャーナルスタンダード トライセクト2、カモシタ ユナイテッドアローズ、フィット ミハラヤスヒロ、ゴールドウイン、デラックス、ヴァイナルアーカイブ、リベレイダース、ザンター、ディセンダント、キャプテンサンシャイン、インターナショナルギャラリー ビームス、ビームス プラス、ホワイトマウンテニアリング、ブラームス、トゥモローランド

・海外ブランド(44):ルイ・ヴィトン、ディーゼル、タトラス、ロッキーマウンテンフェザーベッド、ヒルフィガー コレクション、イエンキイエンキ、ルッフォ、RHC、マイケル・コース メンズ、エルメス、ハンティング・ワールド、メゾン キツネ、グローバーオール、ケイスリーヘイフォード、インバーティア、ストーンアイランド、ケープハイツ、ヘルノ、ピークパフォーマンス、ウールリッチ、トミーヒルフィガー、ジョンエリオット、アクネ ストゥディオズ、ワイルドシングス、マーモット、ショット、ロンハーマン、アミ アレクサンドル マテュッシ、カナダグース、ラブ、オーラ、マムート、マーモット、パタゴニア、アズテック マウンテン、ザ・ノース・フェイス、2 モンクレール 1952、ヌメロ ヴェントゥーノ、ヘリーハンセン ロイヤル マリン クラブ、ジュリアン デイヴィッド、ディースクエアード、ザ・ノース・フェイス パープルレーベル、アヴィレックス、バブアー

 

『MEN’S CLUB(メンズクラブ)』12月号「短丈は時代遅れ、今買うべきは膝丈コート」

・国内ブランド(24):コモリ、オーラリー、オールドマンズテーラー、デサント ポーズ、麻布テーラー、エムズブラック、サイ ベーシクス、エルネスト、トゥモローランド、ユナイテッドアローズ、マーカウェア、ソフネット、ホワイトマウンテニアリング、キャプテンサンシャイン、カンタータ、シップス、エストネーション、トゥモローランド、エディフィス、カモシタ ユナイテッドアローズ、ワイルド ライフ テーラー、アンデコレイテッド、ナナミカ、トゥモローランド ピルグリム

・海外ブランド(39):グレンフェル、マッキントッシュ、バブアー、アクアスキュータム、イーヴォ、タリアトーレ、シーラップ、タトラス アールライン、インバーティア、グローバーオール、ロンドン トラディション、ブルックス ブラザーズ、バーニーズ ニューヨーク、ラベンハム、デ ボン ファクチュール、パイデア、カルーゾ、ベルヴェスト、パルト、バレナ、チルコロ1901、ミスタースミス、トラディショナルウェザーウェア、ノット メン、ストーンアイランド、エキップセッタンタ、イースト ハーバー サープラス、エンポリオ アルマーニ、ギャルリー ヴィー、アー・ペー・セー、ポロ ラルフローレン、スローウェア、モノビ、ラルディーニ、ハバナ、デュノ、チンクワンタ、ハリス ワーフ ロンドン、ヴァルディターロ

 

『LEON(レオン)』12月号「モテるデートは“アウター”でキマる!」

・国内ブランド(7):ジュンハシモト、5351 プール・オム、スノーピーク、ネサーンス、ノイク、カズユキクマガイ、セオリー

・海外ブランド(33):マッキントッシュ ロンドン、カルーゾ、ポール・スミス コレクション、タリアトーレ、メゾン フラネール、イーヴォ、ランバン コレクション、サンローラン バイ アンソニー・ヴァカレロ、ディオール オム、エキップセッタンタ、アクアスキュータム、ディーゼル、ザ・ノース・フェイス、ベルスタッフ、フィルソン、C.P.カンパニー、ルイ・ヴィトン、ポロ・ラルフローレン、モンクレール、ジー ゼニア、ヘルノ、デュベティカ、ピレネックス、ディースクエアード、ストーンアイランド、タトラス、マッキントッシュ、ブルネロ クチネリ、ベルルッティ、エトロ、サルヴァトーレ フェラガモ、ジョルジオ アルマーニ、ボス

 

※アウターがメインの特集でアウターのみを集計 ※ブランドの国籍は発祥の国 ※コラボ品は専業ブランドのみ集計

※ブランドは掲載順 ※雑誌は50音順

 

 

海外ブランドの方が多いのは明らか。複数のアイテムが登場していることも多いので、アイテム数で見るとさらに海外ブランドの比率が高くなります。

 

この結果を見て国内ブランドが少ないと思うか、意外と多いと思うのかは主観によって異なるでしょう。日本とそれ以外の国ではブランドの母数が異なるので妥当ではないか…、他の雑誌では結果が異なるのではないか…、ドメスティックブランドはクオリティが良くてもイメージやデザインが雑誌と合わない…といった意見もあるかもしれません。

 

そうした意見にも一理あるでしょうが、私としては全体的にもっと国内ブランドや日本製のアイテムを紹介しても良いのではないかと考えています。とくにダウンジャケットに関しては、人気が高いカナダグースやザ・ノース・フェイスだけでなく、デサントオルテラインのいわゆる“水沢ダウン”や、東京西川とナノ・ユニバースのコラボラインである“西川ダウン”、さらにナンガやザンターといった名門をセレクトしても良いのではないかと。

 

もちろん、雑誌のテイストとの相性もありますので一概には言えませんが、私は日本人として日本のブランドを応援したいという気持ちもありますので、どうしてもそう考えてしまいます。だからこそ、自分で選んで愛用しているアウターは“Made in Japan”の日本ブランドが中心。その筆頭がテアトラです。この記事で紹介しているのは薄手のデバイスコートですが、冬用として厚手のコートも使っています。

 

好き嫌いやTPOだけでなく、自分が感じたことや哲学、信条などを反映してこそ、自分らしい着こなしが実現できると考えています。自分のスタイルがあるおしゃれな人になるためには、普段から自分の考えていることに注意を払い、それをコーディネートに投影してみてください。

オーサーの個人サイト

この記事が気に入ったらいいね!しよう

citrusの人気記事をお届けします

SNSで記事をシェア

「着こなし工学」エバンジェリスト

平 格彦

1974年、東京都生まれ。O型。天秤座。ライター/編集者。コラムニスト。プランナー。AllAbout「メンズファッション」ガイド。[着こなし工学]ファウンダー。JAPAN MENSA会員。野菜ソムリエ。大学でマーケティングを...

平 格彦のプロフィール&記事一覧
ページトップ