「抱かれたい上司」を目指すなら、“脱いだときのリスク”は常に意識すべき

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出典:「ワールドビジネスサテライト」公式サイトより

テレビ東京系の夜のニュース番組『WBS』の1コーナー『トレンドたまご』が、「シークレットマッチョT」なる商品を、わりに長めの尺を割いて紹介していた。

 

胸部や肩などにエアパッドが入っている男性用のインナーTシャツで、お値段は4380円(税込)。着るだけで即マッチョになれる、しかもエアパッドは大きさも調整できるため、好みの筋肉を“盛り付け”できるシロモノであるという。

 

同商品が販売されている『Y!ショッピング』のアイテム欄には「忘年会」「コスプレ」「おもしろTシャツ」「ムキムキTシャツ」……などと、どちらかと言えば“おふざけ”な感じのコピーが並んでいたけど、トレたまでの紹介の仕方は、そういう風ではなく、けっこうマジでオススメしていた(と見て取れた)。そして、この「シークレットマッチョT」の購入を“宴会用”じゃなく、「モテたい」との動機から“真剣”にお考えになっている中高年のおじさんがもし実在するならば、それは大変嘆かわしい話だと、私は悲しくなってしまった。

 

なぜなら、このTシャツを着用するということは、イコール

 

「人前、(おもに)女性の前でハダカになるシチュエーションを完全に諦めてしまった」

 

……証であるからだ。そこのポチろうとしているおじさん! アンタは本当にそんなんでいいのか!?

 

20年だか30年も前のことだろうか。一部男性のあいだで「シークレットブーツ」ってヤツが密やかに流行っていた。さり気ない底上げ機能によって、履けば身長が10センチ近く高く見えるアイテムだったと記憶する。身長はもう成人になったら、基本は伸びが止まってしまうため、その“どうにもならないコンプレックス”をカバーしたくなる心情は、まだわかる。ハダカにならずとも、お座敷スタイルの飲食店などに入って靴を脱いだだけで、たちまちチビになってしまう……といった難点の多さも可愛いものだった。

 

しかし! 身長と違って、筋肉は40代50代60代になっても、充分に鍛えられるではないか。万一、キャバ嬢やバーで知り合った女性あたりと(※別に「妻」でもいい)意気投合してそのままベッドイン……みたいな流れになって、いざ脱いだらいきなり打って変わっての貧弱なボディーが露わに……なんてことになったら、相手女性はどんな顔をするだろう? その落胆ぶりは想像に余りある。ほとんど詐欺である。

 

つい最近、ここcitrusに寄稿したコラムで、私は

 

「貴男が言うところの「モテる」とは、はたして「上司にしたい男」「抱かれてもいい上司」のどっちなのか? (中略)まずは「モテる」の明確なビジョン、あなたが着地したい最終目的のイメージをきっちり具現化する作業から始めてみてはいかがか」

 

……と書いた。仮に「上司にしたい男」を貫きとおすなら、それだけで心底から満足できるなら、着衣時だけのマッチョを装うことで「見ため的にも頼りがいがある上司」を演じるのもアリかもしれない。が、「抱かれたい上司」を目指すだけの野心が、貴男の胸の奥にホンのちょっぴりでも眠っているならば、やはり「実際に脱いだとき」のリスクを常に念頭に置きつつ、ちゃんとモノホンの筋肉と体力を身につけておく努力をすべきなのではなかろうか。

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ネットニュースパトローラー

山田ゴメス

1962年大阪府生まれ B型。 ネットニュースパトローラー(※citrus限定肩書き。たまにスポーツ新聞や週刊誌も。略して「NNP」)。 関西大学経済学部卒業後、大手画材屋勤務を経てフリーランスに。エロからファッショ...

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