ある人たちの遺伝子でガン治療??

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7年前、仰天スタッフは南米エクアドル山間にある小さな町、ピーニャスを訪ねた。そしてこの町で出会ったのがルイスと言う35歳の男性。

 

ルイスの身長は135cm。彼が言うにはこの町には自分の様な背の低い人が多いという。
 

町を見てみると、確かにルイスの言う通り背が低い人が多い。このピーニャスは低身長の人が多く暮らす町だった。そして彼らはある稀な遺伝子を持っていた。それは「がんにならない」遺伝子。一体どういう事なのか?

 


■低身長症の人が多く住む小さな町

 

それは30年ほど前。ピーニャス市のある内科医がかけた電話から始まった。


首都キトにいる内科医ハイメ・ゲバラという人物がその電話を受ける。低身長の人たちが同じ町にたくさんいる。電話を聞いたゲバラ医師は驚いた。


その患者たちの受け入れを了承したゲバラ医師。しばらくするとその患者たちはやって来た。20代から40代の6人の成人女性。電話で聞いた通り、みんな低身長の人ばかり。

 

 

同じ国の中にこんな低身長の人たちが集まる町があったとは。驚いた医師は早速、血液の中の成長ホルモンの量を調べてみた。すると結果は予想外のものだった。


成長ホルモンの量に全く異常は見られない。本来なら身長は伸びるはずだが...その時、ゲバラ医師にある病名が浮かんだ。ラロン型低身長症。イスラエルのラロン医師によって発見された遺伝子異常による低身長症のひとつ。


一般的な低身長症は成長ホルモンがわずかしか分泌されず、骨や筋肉が成長しないもの。ところがラロン型の場合、成長ホルモンは分泌されるのに肝臓内の機能がそれとうまく結びつかず、身長が伸びない。それは染色体の遺伝子異常によって引き起こされる。


現在でも世界でわずかしか発見されていない珍しい病気だった。ならばなぜ、この小さな町でそんなに患者が多くいるのか?


ゲバラ医師は早速、ピーニャスへと向かった。噂通り、多くの低身長症の人が暮らしていた。ゲバラ医師はこの時の調査でエクアドル南部に33人の低身長症の患者を発見。世界的に珍しいこの病気を深く研究する為、この町に滞在しさらに調査を進めた。

 


■ガン治療の研究に光が見えた!

 

しばらく滞在すると、ゲバラ医師はある事が気になった。それは集まった人に、ぽっちゃり体型の人が多いという事。


 肥満による成人病になっているのでは? と検査をしてみたが、血糖値の高い人は一人もいない。

 

 

そこで、全員の細かい病歴、健康状態に加え家族や親族の病気や死因なども広く調べた。


こうしてラロン型低身長症の患者やその親族など、約1300人を調査分析し9年にわたる研究を続けた結果、ついにゲバラ医師はある事実をつかんだ。なんと、身長が伸びない彼らの中にガンで亡くなった人が一人もいなかったのだ。そしてゲバラ医師はある仮説を立てた。


ラロン型低身長症は背を伸ばすなどの成長を促す細胞を成長させる機能がうまく働かない。細胞を成長させないという事はガン細胞も成長させないという事なのではないか?


それが、ガンで亡くなった人が一人もいないという事に繋がるのでは? この仮説は1994年、世界で初めて発表され、ゲバラ医師はその研究の第一人者となった。エクアドルの山間に生きる彼らががん治療の未来の鍵を握っているのかもしれない。(2017年2月15日放送) 

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