「あおり運転のSOSコール」が話題。でも、まずは「あおられない運転」をすべきでは?

車・交通

出典:「YouTube『【新型デイズ】緊急通報装置「SOSコール」採用!』より」

 

日産の新型軽自動車『デイズ』には「ヘルプネット(SOSコール)」と呼ばれる緊急通報システムがオプション設定されている。交通事故などの緊急時に使うことを想定しており、ドライバーが天井にあるボタンを押すとコールセンターの緊急対応部署に繋がります。また、クルマが大きな衝撃を受けたら、その情報が自動的にコールセンターに送られる。

 

エアバッグが開くなど大きな事故であれば、コールセンターから車両に「何かありましたか?」と連絡が来ます。ここで状況を説明すると救急車や警察を手配してくれるからありがたい。もしコールセンターから車両に連絡しても対応が無ければ、大きなケガをしてると判断。GPSで車両場所を特定し、すぐ救急車など必要な措置を講じてくれる。

 

というヘルプネットなのだけれど、今回日産は「あおり運転をされたら使える」とアピールしてます。なるほどあおり運転をされたら怖い。特に軽自動車ユーザーは女性など多く、すぐ通報出来て解決出来るなら申し分ありません。とても有り難いシステムだと思うが、ここで問題になってくるのが通報のボーダーラインです。

 

 

■昨今のメディアの「あおり報道」はキレイごと過ぎる

 

 

一般的に発生するあおり運転行為の95%は、あおられた側がきっかけを作っていると思う。大きな要因を挙げると

 

1.追い越し車線の居座り走行

2.マナーの悪い車線変更

3.急な割り込み

 

といったもの。こういった運転、やられたら誰でも不愉快になることだろう。そして世の中は穏やかで許容力のある人ばかりじゃ無い。

 

繁華街でイカつい輩にガン付けるのと全く同じ行為。もちろんガン付けて殴られたら、殴った方が悪い。でもその時は痛い思いをするし、不愉快だ。ガン付けなければ何も起きないです。クルマも同じ。あおったらあおった方が悪い。でもあおられたら怖いし不愉快でしょう。最初からマナー違反の運転しなければいいだけ。

 

自動車メーカーが「あおられた時に心強いシステムです」とアピールするのはいいと思う。ヘルプネットと契約しているのは自動車メーカーである。本来なら事故などの時に使うヘルプネットを、あおられた時も使って良いと言う契約内容にしているということですから。しかも警察への通報より確実に対応出来る可能性大。

 

あおられて110番通報した場合、場所の特定が難しい。あおられた側に余裕がないため、どこだと聞かれたって答えられないと思う。ヘルプネットならGPSで車両の位置をリアルタイムで追いかけられるため、的確な支援が出来ることだろう。

 

ただし。メディアとしては「あおられない運転」の啓蒙に重点を置くべきだ。昨今のメディアの姿勢を見ると、キレイごと過ぎる。外出時にカギを掛けるのと同じく、自衛手段をしっかり認識してもらう方が皆さんの役に立つ情報であり、泥棒に入られた後や、殴られた後の情報はあまり意味がない。

 

ということであおられない運転を心がけ、それでもダメだった時のヘルプネットだと思って頂きたく思う。もしデイズを買うならヘルプネットに入っておくと安心だ。

オーサーの個人サイト

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自動車評論家

国沢光宏

1958年東京中野生まれ ベストカー編集部を卒業しフリーランスに。以後、冴えない自動車評論家稼業。ベストカー、カートップ、エンジン誌などに寄稿。ラジオやTVのコメンテーターも。WRC出場2回。2005...

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