「えー、こんなことも言っちゃダメ?」夫の愚痴をさらした熊田曜子に襲い掛かる“闇”

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出典:「熊田曜子 公式インスタグラム@kumadayoko」より

熊田曜子さんが自身のインスタグラムで『朝起きて一番にする家事が一口も食べてもらえなかったご飯の処理。食べるって言ったのに。このパターンもう100回は経験してるけどかなりのダメージ』という愚痴投稿を行ったことから、SNSでは賛否両論渦巻いている。

 

 

■SNSでの発信は、どこまで許される?

 

昨年11月に「墨田区の児童館を3人の娘とともに訪れたものの、保護者1名につき子ども2名しか入れないというルールにより、施設を利用できなかった」という内容の愚痴をブログに綴り、多数の同情の声を集めるとともに「そんな愚痴をブログで言うな!」という非難の声をくらって炎上してしまった熊田曜子さん。今年4月には「姑からの食事の誘いを断ったことで姑&実母からお説教をくらった」という愚痴をアップ。そして6月12日。自身のインスタグラムのストーリーズでせっかく作ったごはんを食べてくれない「夫への愚痴」を漏らし、さらなる注目を集めている。

 

至極単純に考えれば、少子化対策に貢献しているであろう“3人以上の子を持つ母親”を門前払いしている墨田区側の対応がどうかと思うし、すでに別の約束があったから食事の誘いを断っただけなのに、嫁の実母にまで連絡をして早朝から叱らせる姑がおかしいだろう。また、せっかく作ったものを、食べもしないで放置するのは、極悪非道なモラハラ行為であり、熊田さんの夫がしていることは、ほめられたものではない。

 

そうした「人としての在り方」について、熊田曜子さんは愚痴っているだけなのだが、

 

『つらい気持ちはわかるが、いちいちSNSで暴露する必要あるのか?』

 

という論議が巻き起こっていることについては、疑問を呈さざるをえない。

 

筆者から見た熊田曜子さんは、「共感してほしい」という女性特有の思考や欲望をそのままに発信している、とても分かりやすい女性であるように思う。「保育園落ちた、日本死ね」発言と同様に、たとえ愚痴であろうとも声を上げなければ届かない事実が、世の中には多数存在する。配偶者やその親族からのモラルハラスメントや暴力は、平成を終えた世にあってもなくなっていない悪習だ。

 

一般人が上げる声は、本当に小さな声でしかないが、こうして、有名人が声を上げてくれることで、これまでの結婚制度に対する日本人の意識は変わっていく。だからこそ、こうした愚痴は歓迎こそすれ、批判することではないと思うのだ。

 

「(悪行を)晒されて、夫がかわいそう?」――つーか、そもそも愚痴でしかないわけで、かわいそうもへったくれもない。

 

つーか、メシはちゃんと食え。自分から用意してほしいと言ったのなら、文句言わずに食え!

 

 

■他人の不幸は極上の蜜の味。それが現代日本の闇

 

ところで。

 

不思議なことに日本では、「SNSにおいて、愚痴は、つぶやいたりブチまけたりしないほうがいい」という風潮がある。なかには今回の熊田さんの件を受け、

 

「心がひねくれてないかぎり、ポジティブな発信が好まれるはず」

 

という、意味不明な極論を言い出すメディアすらも現れている。それは真に正しいことなのだろうか?

 

実際のところ、幸せいっぱいであると「リア充」発信すれば「自慢かよ」と叩かれ、結婚したり恋人ができたりして「ラブラブ」発言をすれば「あのふたり、すぐ別れそうだよね」と妬まれるわけで。

 

「つらい」「ひどい」と生活の愚痴をつぶやくことすらも許されず、ただ「こぎれいな写真」を意味不明に見せびらかすことしかできない存在だとしたら、SNSなぞまさに無用の長物。今すぐ廃止するべきだろう。

 

今回のことで露わになってしまったのは、

 

『発信を受け取る読者側のモラルやリテラシーが残念ながら著しく下がっている』

 

ということ。そして同時に

 

『読者たちがそもそも幸せな状態になく、ちょっとしたことで他人を叩きたがるようになっている』

 

ということ。

 

昭和の時代なら、井戸端会議で笑いや涙とともにサラリと語られ、しばらくしたらただの笑い話になっていたはずの「他人の不幸」。それが、平成というフィルターを経て「極上の蜜の味」となってしまった日本。その闇の深さは、計り知れない。

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恋愛コラムニスト

わぐりめぐみ

1970年東京都生まれ B型。相模女子大学にて国文学を学び、出版業界へ。雑誌、WEB、ドラマCD、ゲームシナリオ制作など、節操なく様々な媒体を手掛けるフリーランスライター。男女の本質的な違いに着目した、独自の恋...

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