「まるで地獄の数日間だった」台所に缶詰め状態、大掃除まで… 夫の実家がツラすぎる妻たちの悲鳴

人間関係

 

夏休みというと、一部の妻たちは「夫の実家に行きたくない」症候群に陥る。何年たっても、夫の実家は妻にとっては行きづらい場所。中には「鬼門」という人たちもいて‥‥。

 

 

■義父母も兄嫁も感覚が違う

 

「夫の実家はかなり田舎の旧家。夫の家が本家で周りには分家がたくさん。だから親戚もたくさん。それがお盆時期に一斉に本家に集まるんですよね。私は本家とか分家とかよくわからないし、いまだにあのおじさんは誰の兄弟だっけ、みたいな感じ。年に1回くらいしか行きませんからね」

 

ミホさん(39歳)はそう言ってため息をついた。今年も子どもふたりと一家4人で帰省したのだが、毎年のことながら暗い思いで帰ってきたという。

 

「夫は三男だし、夫自身も『帰るのめんどうだなあ』とは言うんです。それでも年に1回くらいは行かないといけないみたい。私は行った瞬間から台所に缶詰めですよ。義母と長男の嫁に指図されて、ひたすら働く。次男の嫁は来ない(笑)。毎年うまく逃げているんですよね。それも腹立たしい」

 

9歳と7歳の息子たちは、珍しい田舎の風景に大はしゃぎして、いとこたちと遊びまくるが、ミホさんにとっては地獄の数日間だ。

 

「台所で汗みどろになっていると化粧が落ちる。気にして鏡なんか見ていようものなら、『化粧なんて必要ないでしょ。お客さんでもないのに』と兄嫁が嫌みを言う。子どもたちは田舎の料理になじめないから、ちょっとハンバーグでも作ろうかなと思うと『甘やかすな』と言われてしまう。周りにはコンビニもないので抜け出して何か買ってくるわけにもいかないんですよ」

 

さすがに3日目には夫が車で子どもを食事に連れ出したという。

 

 

■夫の態度にも不満が

 

その時期、なぜか実家の大掃除までさせられるのが恒例なのだそう。冬は寒いから夏に大掃除をすると兄嫁が言うのだが、自分を使うためだとミホさんは思っている。

 

「とにかく古い家ですからぞうきんがけひとつとっても大変。ふだん、家ではぞうきんがけなんてしないし(笑)。周辺に住む親戚のお嫁さんたちは、大掃除というと『今日は子どもが風邪気味だから』なんて言って来ないのに、夕食時だけはみんなやって来る。なんの罰ゲームかというくらい私には過酷な状況なんです」

 

それに対して夫が実家に何も言ってくれないのも、ミホさんには苦痛だ。夫は実兄や親戚の男性たちと釣りをしたり昼間から飲んだりしているだけ。女が働くのは当然だと言わんばかりの態度に、いつもミホさんは腹が立つ。

 

「義母には毎年、『いつまでたっても、あんたは要領が悪い』と言われるんですが、夫はそれを聞いても知らん顔。『オレがとやかく言うと、もっと文句がひどくなるから』と言うのですが、ときにはかばってほしいですよ」

 

子どもがある程度大きくなってからだから、ここ5年ほど毎年、地獄のお盆を送っているミホさん。帰宅してから、来年はもう行かないと夫に宣言した。

 

「行きたいならあなたひとりで行くか、子どもたちだけ連れていって。とにかく私は行かないと宣言しました。夫の実家に行くと帰ってきてからも1ヶ月くらいは気分が悪いんですよ。これ以上、つきあいきれません」

 

夫は、来年になったら考えようというスタンス。この「夫の逃げ姿勢」がますますミホさんを苛立たせる。

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ノンフィクションライター

亀山早苗

明治大学文学部演劇学専攻卒業後(専攻は歌舞伎)、雑誌のフリーランスライターに。 ライター歴、もうじき30年。離婚歴1回の現在独身。長い間、男女関係に興味を持ち続け、さまざまな立場の男女に取材を重ねてきまし...

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